掃き溜めα

キリスト教、哲学、音楽、そのほか趣味に関する駄文の屑籠。

僕の読書観

 本は素敵だ。そこには新たな世界が広がっており、豊かな智をもたらしてくれる。一方で、人の思考を侵す悪書も多く存在する。良書と悪書をうまく見分けて喰らっていくのも、身につけておくべき能力かもしれない。

 

 時に、多読家であることを誇らしげに語る御仁もおられる。直截に〇〇冊読んだ、と語らずとも、さまざまな図書から警句的・啓蒙的センテンスを引用して物事を語るという形式であることの方が多いかもしれない。しかし、僕はこのような御仁に対しては疑問を呈さざるを得ない。

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【連載第2回】人生無駄なもの探訪記② 運命のバーとの出会い

 紹介や口コミを頼りに、色々なバーを訪れてきた。かつては一晩で三、四軒ものバーを渡り歩いたこともあった。いわゆる、「バー・ホッパー」をしていたこともあった。それでも、どうしても譲れない、僕にとって「運命」とも言うべきバーが存在する。

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【連載第1回】人生無駄なもの探訪記① ウイスキーとの出会い

 「無駄なものが人生を豊かにする」——これは筆者の人生訓の一つである。

 兎角、有用性や即物的意義が求められる現代では、そうではないものが疎まれる傾向にあるように思われる。疎まれるまではなくとも、役に立たぬもの、無駄なものに熱中する人々を「道楽者」として羨ましがる振りをしながら蔑んでいるようでもある。不必要なものを暮らしから徹底排除する「ミニマリズム」や、新たに作り出されたヨーガの思想「断捨離」なるものが知られるようになったのは最近のことである。

 しかし、人類史で人生を豊かにしてくれたものは、往々にして生存にエッセンシャルなものではなかった。酒を飲まずとも、歌を歌わずとも、ガムを噛まずとも、コーヒーを飲まずとも、犬や猫を飼わずとも、生命維持と社会活動に大きな影響はない。だが、そのようなノン・エッセンシャルなものごとが存在しない世界を想像してほしい。それは実に味気なく、楽しみに欠けるものだろう。そのような、人生を豊かにしてくれる無駄について、何回分続けられるか自信を些か欠くが、書いてみたいと思う。

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「中庸」であること、そしてエポケー——正義が交錯する現代で

 さまざまな不安のファクターが社会に満ち満ちている現代——特にこの数年間——、社会には実に雑多な主張で溢れている。中には、極端に右傾化または左傾化(保守的または革新的)した主張があり、両者が熾烈な争いをすることもしばしばである。その争いは往々にして人々を傷つけてしまう。ダイバーシティが叫ばれる時代だというのに。

 

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tobacco review

なんとなく作成しました。あくまで個人の感想。異論は認める。

たばこに関する内容なので、未成年は見ちゃダメ! 今すぐブラウザを閉じてくれ!

ちなみに僕は基本的に紙巻きはやめました。パイプを週2〜3ぐらいで。シガーは高いのでごく偶に。

 

*国旗は生産国(ブランド所有会社の国ではない)

 

シガレット/リトルシガーの部

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「反カルト」が「反宗教」に拡大する?

宗教絡みの事件と宗教に対する警戒感

 1995年3月20日、東京都の地下鉄車内で化学兵器サリンが「オウム真理教」の信者によって散布され、多数の負傷者と死者を出した凄惨なテロ事件が起こった。この事件によって、それまで「おもしろ宗教オジサン」だった麻原彰晃は、国家転覆を企む危険なカルト集団の首謀者として広く認知されることとなった。そして、日本社会は宗教を「おそろしいもの」と警戒するようになっていった。

 もちろん、オウムだけが原因ではなく、他の新宗教が行なっていた過激な勧誘活動や、教団内部で秘密裏に行われていた心身への虐待などが、徐々に注目されつつあったということもある。新宗教だけではなく、伝統宗教、即ちカトリックの司祭による児童性的虐待が告発されたということもあるだろう。そして、イスラーム過激派によるテロもあった。

 

「宗教2世」ブーム

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